手描きジャワ更紗・Reisia 数寄屋袋『 君がいた庭』
地の色合いが、これからとっぷりと暮れていく
でもまだ明るい空の色のように感じました。
その空の下に咲いているのは、
夢の中のシルエットだけの花のようです。
あの時、君はあの庭にいたね・・・。
そんな思いを込めたタイトルです。
サイズ:22.5cm,13.5cm,h2.5cm
箱: 24.3cm,15.3cm,h3.7cm
『手描きジャワ更紗 Reisia』は、主宰・藤井礼子さんが、ご主人の海外赴任に伴って移り住んだインドネシアで出会ったことから始まりました。
精緻な文様が、極細のチャンティンで丁寧に描かれる手描きジャワ更紗(バティック)の美しさに、藤井さんは心を奪われたのです。
当時、ジャワ更紗は衰退の一途をたどり、腕の良い職人たちも次々とその仕事から離れていったといいます。
「少しでもジャワの人々に仕事を提供し、日本でジャワ更紗の帯を求める方々に届けることができたなら」——そんな想いから、藤井さんは日本とジャワの架け橋となるべく、『手描きジャワ更紗 Reisia』を立ち上げました。
本来、ジャワ更紗は木綿地に蝋纈染めを施すものですが、Reisiaの更紗は「着物の帯にふさわしい絹地にこの文様をのせたら、どれほど美しいものになるだろう」との発想から、絹地に染められています。
けれども、ジャワで適した絹を見つけ出すまでには長い年月がかかり、さらに、ジャワの伝統的な柄や鮮やかな色彩とは異なる、藤井さんが思い描く“日本の色”やデザインを現地の職人に理解してもらうことも、容易ではありませんでした。
文化の違いを乗り越えながら、根気強く職人たちと対話を重ねてきた藤井さん。
その熱意と想いが、一枚一枚の更紗に込められています。
Reisiaのジャワ更紗は、早くても制作に3ヶ月、長いものでは1年を要します。
そして、帯地として仕立てたあとの残布から、数寄屋袋がつくられるため、いずれも数量限定の、たいへん貴重なお品です。
数寄屋袋は扇子や帛紗、懐紙などを入れて持つものですが、バックインバックにして、バッグの中で散らばりがちな小物をすっきりと整頓して収納したり、お財布などの貴重品を入れてこちらだけ持ってトイレなどに立てばスマートですね。
『手描きジャワ更紗・Reisia』さんの数寄屋袋は桐箱に入っていますので、プレゼントにもピッタリです!