若杉さんの作品は、スケッチを一切描かず、直感的に石膏を削り出すところから始まります。
その原型から型を取り、白磁の泥漿を流し込む「鋳込み」という技法によって、ひとつひとつ丁寧に形作られています。
植物のかたちに宿る美しさ、刻々と変わる陽や月の光、風や水のゆらぎ——
日々のなかで心を動かされた瞬間が、作品の中にそっと息づいています。
柔らかさと凛としたエッジが共存するフォルムは、白磁のなかに繊細な陰影を生み出し、静かに佇む美を感じさせてくれます。
若杉さんの白い器がたたえる、清らかで澄んだ空気感は、夏の茶道具にふさわしい清涼さを添えてくれることでしょう。


こちらは花びらと葉を象った陰影が美しい水指です。
サイズ:直径16.6cm,高さ17.8cm

消費税を入れるのを忘れて、最初170,000円と記載していましたが、消費税を足した金額に訂正いたしました。失礼いたしました。