武田優希さんの竹製の花入です。
やたら編みという技法で編まれています。
青竹の表皮を削って磨き加工しているので、マットな質感になっています。
経年変化のスピードが早く、使えば使うほど艶が出て飴色に変わっていきます。
こちらの花入は3箇所穴が空いていて差し替えて使うことが出来ます。
丸い形の為、バランスが取れる場所を探しながらお花を挿れて下さい。
軽いお花が向いています。
(細い小さな試験管のような水入れが1本ついています。)
17.4cm, 8cm 高さ 11cm(1枚目の写真のような置き方で)
水入れサイズ 直径1cm、長さ7.4cm
武田 優希|Yuki Takeda
霧に包まれる由布の山あいで、竹と静かに向き合いながらものづくりを続ける武田優希さん。
選ぶのは、大分の山々で育った真竹。竹が本来持つ色、香り、艶をそのまま生かした作品は、手にした瞬間、山の気配と瑞々しさを感じさせてくれます。
『竹は、厚いままでは非常に硬く強靭な素材ですが、細く薄く裂き、編まれていくことで、しなやかな弾力を持つ“ひご”へと変わります。
やたら編みなどの技法で形づくられる作品は、やたら編みで作るものは、そのハリに人の力が加わることによって、面白い形が生まれます。竹は人の作為よりも竹の都合が大きくて、いかにその竹の都合に寄り添って自分の作りたい形にしていくか、その掛け合いみたいなものがとても面白いなぁと思っています。』
と武田さん。
その手から生まれる器や花籠、菓子器、茶道具は、凛とした佇まいと、しなやかな温かみをあわせ持ちます。用の美と静けさをまとった作品は、日々の中にそっと寄り添い、風の通り道をつくってくれるようです。
[ 取り扱い方法について]
水洗いOKですが、よく乾かしてください。
青竹の特性上、まだ水分を含んでいるため、一年目の梅雨の時期はとくにカビが生えやすいです。
使っていくうちに乾燥が進んでカビづらくなっていきます。
しまいこまずに、沢山使ってもらえることが1番なお手入れになります。
【 経歴 】
1991年 長野県御代田町生まれ
2022年 大分県立竹工芸訓練センター修了
2022年 くらしの中の竹工芸展 入賞
2023年 くらしの中の竹工芸展 入賞
2023年 日本民藝館展 入選