若杉さんの作品は、スケッチを一切描かず、直感的に石膏を削り出すところから始まります。
その原型から型を取り、白磁の泥漿を流し込む「鋳込み」という技法によって、ひとつひとつ丁寧に形作られています。
植物のかたちに宿る美しさ、刻々と変わる陽や月の光、風や水のゆらぎ——
日々のなかで心を動かされた瞬間が、作品の中にそっと息づいています。
柔らかさと凛としたエッジが共存するフォルムは、白磁のなかに繊細な陰影を生み出し、静かに佇む美を感じさせてくれます。
若杉さんの白い器がたたえる、清らかで澄んだ空気感は、夏の茶道具にふさわしい清涼さを添えてくれることでしょう。


コンポティエとは脚付のお皿のことです。
お菓子や果物乗せたり、オアシスを入れてお花をいけても素敵ですね。
柔らかな白に滑らかな陶肌、花びらのモティーフも美しい作品です。

サイズ:直径25cm,高さ13.7cm