小原ゆかり|南鐐四方湯沸かし
一枚の純銀板を金槌で丁寧に叩き出し、形づくられた小原ゆかりさんの「南鐐四方湯沸かし」。
四方の端正な輪郭を持ちながら、角にはやわらかな丸みがあり、ふくよかで穏やかな佇まいが印象的です。
表面に広がる繊細な鎚目は、光を受けるたびに表情を変え、銀ならではの美しい輝きを見せてくれます。
蓋の摘みには水晶をあしらい、持ち手には籐巻きを施しています。銀の凛とした美しさに、異なる素材の表情が重なり、上品な趣を添えています。
純銀は熱伝導率に優れ、熱が素早く伝わる素材。こちらの湯沸かしは直火でお使いいただけます。
小ぶりながらも存在感があり、日々のお茶の時間を豊かにしてくれる湯沸かしです。
現代の暮らしにも、古い茶道具にも自然に調和する、小原さんならではの一品です。
付属品:桐箱
材質:純銀
摘み:水晶 ハンドル:藤巻き仕上げ
仕様:直火使用可
桐箱付
容量:約600cc
[お取り扱いについて]
ご使用後は水洗い、または中性洗剤で洗い、柔らかな布などで水分を丁寧に拭き取ってください。
銀は空気中の硫黄分と反応し、時間とともに少しずつ黒ずむ性質があります。湿気や指紋などが付着したままにならないよう、ご注意ください。
くすみや変色が気になる場合は、クリームクレンザーや重曹などを使い、柔らかな綿や手でやさしく擦ることでお手入れができます。水晶の摘みや籐巻き部分には研磨剤が触れないようご注意ください。
直火でご使用の際は、空焚きを避け、加熱中や加熱直後の本体・持ち手の金属部分や摘みに直接触れないようご注意ください。
小原さんからコメントで
『銀のびっくりするような高騰が続いております。あれよあれよと言う間に地金代は数年前の2倍になってしまいました。
薬鑵(やかん)や急須などは制作に時間がかかるためどうしても高額になってしまいますが、「いつか」よりも「今」が正直一番お求めやすい価格かと存じます。
もしご興味を持って「いつか欲しい」と思ってくださっている方がいらっしゃいましたら、いつでも「今」がおすすめです。』
とのこと。
お高いものだからこそ、早く買って、たくさん使うが一番お得ですね。
小原 ゆかり|Yukari Ohara
小原ゆかりさんは、東京学芸大学で多様な素材にふれる中で金属に魅力を感じ、金工の道へと進まれました。金槌ひとつで平らな金属板が立体に変わっていく、その手応えに惹かれたと言います。
大学時代に出会った茶道は、その後の制作にも大きな影響を与えました。五島美術館の茶会で出会った金工の茶道具師・長谷川まみさんや、一望斎春洸(長谷川竹次郎)氏の作品との出会いが、茶の道具を作るきっかけとなりました。
現在は、自宅に設えた茶室で身近な人とともにお茶を楽しみながら、日常に寄り添う道具づくりを続けています。現代の暮らしにも、古い道具にも調和する金工作品が、静かなお茶の時間をそっと引き立ててくれます。